ベンダグループにはベンダ工業、初代社長の八代恭宏が提唱し、創業以来守り続けてきた『品質は命なり』に象徴されるものづくりにかける精神が息づいています。ベンダ工業の黒瀬事業所には「品質は命なり」と書かれた大きな石碑がありますが、石碑は、この言葉がどのように培われてきたかの理解を深め、受け継がれていくことを見守っています。
ベンダグループの基となったベンダ工業の創業は1964年9月5日、創業当初は鋼材を冷間工法で曲げ加工できる技術はどこにもなく、ならば自分たちで工法も設備も開発できないか-。
ベンダ工業の創業者で初代会長の八代一芳はアイデアマンでチャレンジ精神が旺盛でした。1973年、1974年と続けて取得したH鋼や鋼管の冷間曲げ加工の特許、75年には世界9カ国で取得したベンダ工法の礎となった「金属リング素材の制作方法およびその装置」の特許は、いずれも八代一芳が考案し、実現したものです。ベンダグループのスピリットは八代一芳の創業の精神から生まれ、一芳が説いた数々の教えからきています。
ベンダグループの基礎を築いた創業者、八代一芳を中心とした6人の操業メンバーの「世界の鉄を曲げてやる」という熱い志に導かれ、一般鋼材の冷間曲げ加工から事業がスタートしました。
6人の創業メンバーの一人で現相談役の八代公治は製造設備、治具の開発、改良を中心となって行い、ベンダ工法を開発時から知る存在として、次世代への技術伝承を誰よりも願っています。
ベンダ工業株式会社は社名の「ベンダ」の由来でもある「BENDA = 曲げる」ことから始まっています。一般鋼材の冷間曲げ加工から事業がスタートしましたが、日本のモータリゼーションの進展と共に、省資源で高歩留まりの金属リング製造技術「ベンダ工法」を確立させました。ベンダマークは英語のBENDAの頭文字「B」をモチーフに、初代社長の八代恭宏が考案。Bをつかさどる直線部は原材料となる圧延材を表し、それを完全な円に曲げることも、円に完全に近づけて曲げることも出来る技術力を2つの円が象徴しています。
ベンダ工業ではすべての基本はお互いの人格を尊重することだと考えています。企業としての健全な発展と成長を通して、社会の持続的な発展に貢献していきたいと考えています。
ベンダ工業は1986年に韓国に始めての海外進出を果たしました。海外では生活習慣、文化、風土が違い、日本人の常識が通じないことが多くあります。私たちの当たり前が通用せず、大きな損をしたこともあります。その時のことを教訓に創業者の八代一芳は「何があっても確認、確認、さらに確認、また確認、確認・・・」と何回も確認の言葉を繰り返しました。 先人たちが乗り越えてきた海外での経験をもとに「 確認 確実 確約 実行 責任 」はベンダ工業の行動指針として深くグループ社員の心に刻み込まれています。